2013年9月23日月曜日

オックスフォード大学サマースクールに参加して

8月31日から9月14日まで、オックスフォード大学のエクセターカレッジが開講するサマースクールに参加してきました。

テーマはジャーナリズム・政治・文化ですが、ジャーナリズムと文化の要素が強く、参加者は東大・早稲田・慶應・上智から全部で16人の日本人向けプログラムです。

2週間の期間の割に参加費はとても高いのですが、金額に見合うだけの、アカデミックな意味でも人間関係や課外活動的な意味でも濃い貴重な体験ができました。これを経験せずに死ななくて良かったと思います。


授業内容

授業は9時半から12時、14時から16時半でした。

授業内容は大きく分けて、
ニュースとは
イギリスの新聞の変遷
イギリスの新聞社の比較
会社別の新聞記事の比較
記事別の問題設定について
などのジャーナリズムに関する概論的な話、
模擬記者会見から記事を書く
ガーディアンの記事からエッセイを書く
劇についての評論を書く(「War Horse」,「Henry V」)
ブログを書く
などの英語作文、
インターネット検閲についてディベート
教育改革について1人1人役割を持ってのディベート
シリア問題についてのイギリス政府の対応についての記事要約など
などの読む・話すなどの英語力養成、
ロンドンで「ガーディアン」社へ訪問・インタビュー
同じくロンドンで「エコノミスト」社へ訪問・インタビュー
オックスフォードサーカス〜ボンドストリート〜グリーンパークを散歩
などロンドンへ行ってメディアに訪問、

その他、毎日朝8時からBBCラジオニュースを、昼13時からBBCテレビニュースを30分視聴して、授業の最初にディスカッション
などがありました。


課外活動

非常に充実していました。土日・夜の時間を利用して、

クライストチャーチでのEvensongを鑑賞
パンティング
War Horseという映画の鑑賞
シェイクスピアの「ヘンリー5世」観劇
St. Giles' Fairという街をあげての夏祭り
学校の芝生でクロッケー
公園でピクニック・ドロケイ等
図書館見学
いろいろなパブやクラブ、学生のたまり場でほぼ毎日飲み

など。

生活環境

毎食、ハリーポッターに出てくるようなところで食事をしました。イギリスのイメージと違い、味も美味しかったです。


中庭の芝生に面した校舎の木製の螺旋階段を上がった最上階である4階の一人部屋に住んでいました。自分は最上階に住んでいたので片側の壁が少し傾いている雰囲気のある部屋で、とても快適でした。共用のシャワー・トイレもきれいです。

10時半のティータイムには給仕のおばちゃんがクッキーと紅茶・珈琲を持ってきてくれて芝生の上で休憩したり、
Gala Dinnerには突如として前駐日英国大使がいらして、カレッジで一番ラグジュアリーな部屋でシャンパン飲んだり、
水の瓶にカレッジのロゴがついていたり、
図書館では初めてラテン語ではなく英語で書かれた聖書を見せてくれたり、
学校の芝生でクロッケーしたり、
贅沢というか優雅というか上品というか、気分はとても良い生活でした。

最後に

初めて会う日本人と2週間、濃密な生活を送ることで、自分の性格やふるまいを振り返る機会になる点、他の人から学べる点、が大きいと思います。
国境と世代の両方を超えた人との交流が貴重な体験となりました。特に、午前中の授業をずっと担当していただいたイギリス人のおばあちゃんの迸る気迫と生き様に、学ぶところが多かったように思います。